2018年3月5日月曜日

悲素

ふと目について購入し、読み途中。
筆者が現役の医師でもあり、
鑑定医とも親しくて鑑定医が退官するときに資料を譲られたとか。

そのせいもあるのか、リアリティがすごい。
読み進めると息苦しくなってくるので、休み休みですが。

『閉鎖病棟』など、筆者の仕事から着想されたものを何冊か読みましたが、
小説のスタイルを借りて社会に提言していて、今回のもその感じを受けました。

加賀乙彦も、『宣告』『湿原』で死刑制度に
小説からアプローチしていたのをふと思い出し。

どちらも、精神科医で作家なのが共通してるなぁ。
なだ・いなだの『おっちょこちょ医』もそうか。

精神科医で作家兼業の人は構内のカナリアみたいな部分があるのかね?


悲素