2016年8月21日日曜日

にんしんSOS東京2016 第2回勉強会が終わって・・・。

にんしんSOS東京第2回 勉強会の様子

にんにん、もとい、にんしんSOSのイベント終わりが終わりました。

私も、ドスドス音を立てつつお手伝いをして参りました。
何名かの方以外は、お会いするのも初めましてだったんですが、
厚かましい私は、最初から居ましたけど何か?みたいな態度で、お手伝いをしていました…。
恐ろしい…。

まずは、「こうのとりのゆりかご」の運営に携わり、
ドラマのモデルにもなった、田尻 由貴子さんの講演。

助産師という医療職でありながら、医療職の枠を飛び出して社会問題にも目を向けられたりと、
スペシャリストというよりはゼネラリストに近いのかな?

人間が生まれてから亡くなるまでどう生きるか。
その要所要所での支援の在り方、など自分が最近考えている問題をお話しされていて、
おぉ、やはりなぁと思いました。
自分は、高齢者からいきなり妊娠・出産に飛んでますけど…。

あ、一応、今は高齢者だけではなく、10代〜の相談も受けてますが、
さすがに妊娠・出産・中絶の問題はやったことがないのでね…。

お話を聞きながら、へーと感心したり、「産む」という機能が女性にしかないので、
「女性」と言う言葉が連発されて、ちょっと「お、おぅ。」となってみたりと、
自分がいわゆる「女性」と違うんだなぁということも実感。

あと、自分はAC自認なので、子どもは家庭で育てて幸せという考え方は懐疑的なんですが、
周りを巻き込んで、社会で子どもを育てていくのは有りだなぁと。

ただ、男女カップル夫婦なら出来ることでも、
レズビアンカップルで、片方が男性と婚姻などをしていて子どもが居る場合、
自分自身は男性自認だけど子どもは欲しくて子どもを産んだ人、など、
いわゆる一般的な「女性」の枠組から外れた人達が、
隣近所に助けを求めつつ育児が出来るのか?とか考えると、うーん…。

にんしんSOS、という言葉もそういった一般的な「女性」の枠組から外れた人達が
電話が出来るかなぁ?とか、万が一そういった人達から相談が来たら…。
とかぼんやり考えてました。

とくに男性自認で身体が女性の場合は婦人科が鬼門ですしね…。
レズビアンカップルも、子を産んだ時のパートナーは男性だとしても、
いま養育しているパートナーが女性であることで、何かしらの面倒くささを感じるのかなぁと。

それは2部のシンポジウムでも感じていて、にんしんSOSの男性相談員さんが、
新生児や乳児関連の仕事をしたいと思い、求人が無いか電話をしたら、
「男性だから」で断られたとか…。

女性単体で妊娠するわけではないし、社会も女性単体で成り立っている訳ではないのになぁ…。
電話相談では、相談者から男性だから拒否されたという事は今のところ無いとのことですが。
頭が固いのは施設側なのかもしれませんね。

フロアからの質問で若いゲイ男性が、同性間の里親について質問をしていて、
シンポジストの方は無理じゃないか?とお話をされていました。
あー、RFCさんがあるのになぁ、と思って彼にRFCさんの情報を伝えようとしたけど、
閉会後のバタバタで見失ってしまいました…。残念。

本当、妊娠出産なんてとてもとても!で、病気で子宮を摘出してスッキリしてるわ、
卵巣嚢腫が見つかって、卵巣取れないかなーとか思ってる人間が、
まさか1番自分自身とは遠い場所の相談の仕事をするとは…。
何があったんだろう…。謎。

自分は命を絶対産み出すことはない分、
命を産み出すかも知れない人達に寄り添えるのかもしれませんね。

後は、自分が外的要因で自分自身が1番良いと思う選択が出来なかったから、
せめて他の人には外的要因で選択するのではなく、
自分自身が納得した選択をして欲しいのかも。

産む、産まない、育てる、育てない、自分自身が納得すれば、
その後の人生が変わってくるのかなぁ…。なんてね。

自分自身が出来ないことを他人に求めるのは危険なんで、
キチンと自分自身の自己覚知の上で相談に望みたいと思います。
と、言うわけで、自己覚知も出来てよいイベントでした。

結局、メンバーの皆さんにも簡単にセクシャルマイノリティです。とカムアウトしちゃったしw
最近、カムアウトしても大丈夫という場所で仕事が出来て幸せです。

にんしんSOSで必要性なら私のセクマイ資源をいろいろ提示していきたいし、
私はもにんしんSOSで勉強させてもらって、
セクマイ支援に活かしていければなぁなどと思いつつ。

積極的に直接支援とかも出来るようになりたいですが、
まずは電話相談員として、キチンと独り立ち出来るように頑張りましょう…。
またしても、いい仲間に出会えたな。
感謝。

こうやって、色んな場所に顔を出して、自分自身を通して団体と団体、
人と人をつなげられたら幸せだし、やりたい事なんだよなーやっぱり。

施設とか一カ所で、とか、ケアマネみたいに高齢者だけ、じゃなくて、
いろいろな年代、いろいろなバックグラウンドを持った人を丁寧に支援出来たらいいなぁ…。
しかし、飯のタネは考えないと…。
母からの援助があるから今はやれてるけどね…。
うぐぐ。

何ヶ所か掛け持ちして、生活出来たら幸せ何だけどなー。
なぜか、今日のイベントの感想のはずが、また自分自身を考える場になってしもた…。