やっと『強制不妊』を読み終わる…。
疲れた。
真面目に読むのに胆力がいる本でした…。
ある意味ナチスのT4作戦より酷すぎる。
戦後の人口増加に対しての施策だったとか、
知的障害ではない人にも無理やり行われたとか、
予算が消化出来ないから外国人にも手術しようとしたとか…。
何なんだろうこれは?
としか言いようがないんだけど、
でも確かに社会がそれを求めてたのも分かる気がする…。
議員立法だって事にもびっくりだよ。
最初に加藤シヅエが提案したとか。それも二重にびっくり。
障害者は昔も、そして今なお社会のお荷物で、
人権何ぞなく、何をしても良い存在なんだな。
優勢・劣勢は誰が決めるんだ医者も何にも思わないのは、今も同じだね。
精神疾患とか、知的障害とか、身体障害とか、障害者は結婚するな、
子どもを産むなだし。
障害を持った子どもを産むと不幸だから出生前診断をするとか。
出生前診断がもっと進化して、
産まれる前にセクシャルマイノリティだと分かるようになったら、
私はこの世にいないかも知れないと思うとぞっとするわ。
それでなくても、精神疾患あるし旧優生保護法があったら手術されてたかもな。
この本を読んで、性同一性障害特例法の歪さを本当にかんじるんだよね。
生殖器を切除しなければ戸籍が変えられないって変。
当事者の中には、性器があるのが嫌だからと言う人もいる。
だったら、その人は手術すればよいのであって、
一律に生殖器を切除せよ、というのは違うからな。
あと、みんな生殖器を切除するの簡単に考えてないか?
トランス男性なら子宮まで取るのはまだいいけど、卵巣まではどうなのか?
実際、表にならないだけで戸変して後悔してる人もいるしな。
せめて卵巣があればホルモンバランスが取れるから何とかなるけどな…。
卵巣までないと、ホルモン療法は欠かせないないんだよね。一生…。
そこら辺と強制不妊とがダブる。
世論や同調圧力がトランスを手術に駆り立ててる現実があるからなぁ…。
なんていうか、いろいろ言葉がないです。